講義13日目

Photoshop CS5.5

選択範囲の応用

動物や人の毛のように非常に細かくてパスや切り取りしにくい素材の場合、境界線の調整を使うことによって綺麗に仕上がる。

  1. 自動選択やクイック選択ツールを使って、対象を大まかに選択
  2. 選択ツールのオプションバーにある「境界線の調整」ボタンを押す
  3. 背景などで見づらい場合は、表示モードを[オーバーレイ]や[黒地]にする
  4. エッジの検出にて[半径] スライダを調整し、エッジラインを微調整する
  5. 猫のひげなど、さらに細かく検出されない場合は[半径調整ツール]を使用する
  6. 毛の隙間などの細かな色浮きは、出力の[不要なカラーの除去]にて除去
  7. 原画に上書きしたくない場合は出力を[新規レイヤー(レイヤーマスクあり)]にして保存
背景画像を作る

好きなサイズで新規画面を作成し、その中にシェイプを使って好きな模様を作る。
「フィルター」→「その他」→「スクロール」で、水平方向および垂直方向に画面サイズの半分を指定する。[ラップアラウンドで巻き戻す]をチェックしてOKを押す。
※マークの場合は中央に作成後、コピーしたものでこの動作を行うと、壁紙としてスクロールさせると斜めに並んで表示される模様となる
※画像の場合は、同じように操作したあとにコピースタンプツールなどで中央の繋ぎ目を目立たなくすれば、違和感のない背景が可能となる

影で読ませる文字を作る

まず文字を作成し、背景および文字を塗りつぶす。レイヤーパレット下のアイコン[fx]を押してドロップシャドウを選ぶ。(または「レイヤー」→「レイヤースタイル」→「ドロップシャドウ」)描画モードを[乗算]にして必要に応じて数字を調整する。またエンボス紙のように浮き出た表現にしたい場合は[ベベルとエンボス]、光として強調したい場合は[光彩(内側/外側)]を利用する。
※レイヤー名が背景の場合は指定できないので、あらかじめレイヤー名を変更する

スマートオブジェクト

スマートオブジェクトにしたいレイヤーを選択し「レイヤー」→「スマートオブジェクト」→「スマートオブジェクトに変換」またはレイヤーパレットのオプションメニューから「スマートオブジェクトに変換」を選択する。
作成したスマートオブジェクトはファイル(拡張子.psb)として書き出し、編集、保存が可能。
特徴としては

  • 非破壊編集

通常、拡大・縮小・回転を行うと画像の劣化があるが、スマートオブジェクト内部では画質に影響がでない。

  • 画像の一元管理

スマートオブジェクトを編集すれば、それをコピーしたもの全てが修正される。つまり変更の必要があるデザインで、さらに複製も存在する場合は一括管理できて便利。